【宮崎県】 EMによる口蹄疫対策

農業・菜園・畜産

宮崎県の畜産農家に甚大な被害をもたらした口蹄疫問題。
えびの市はEM活用でいち早く沈静化。
その成功例により、新富町を始め、各地区でEMを徹底的に導入。

取材日:2011年6月28日

20余年の実績を持つEMの畜産利用

 EMを空気や水のごとく畜産で活用すると、抗生物質はもとより、一般の薬品はまったく不要で、飼料の効率も10~15%も高まり、生産物の品質は人間の健康にとって極めて望ましいものとなります。その上、衛生問題はすべて解消され、抗生物質や消毒薬不要な飼育が可能になり、悪臭や水質汚染等々の畜産公害は完全に解決できるばかりでなく、その糞尿はすばらしい有機肥料となり、有機農業を支える大きな力となります。

 EM1号の中心的役割を果たしている光合成細菌は、多様な抗ウイルス作用を有しています。このことは、かなり以前から専門家の常識となっています。また、EMの主要構成菌である乳酸菌や酵母も、免疫力を高めるため様々な抗ウイルス作用があり、これも一般に広く認知されています。

 EM1号は、畜産用として国に登録され、認可を受けている微生物資材です。EMの畜産への活用は20余年の実績があり、沖縄をはじめ、各地に「EM豚、EM牛乳」等々がトップブランドとして流通しています。
山田農林水産大臣(当時)からの感謝状

EMを徹底的に活用したえびの市と新富町。全国のEMモデルタウンへ

 比嘉教授によるEMを利用した口蹄疫対策の提案(左ページ参照)の第一報は、5月中旬えびの市の 「えびのEM研究会」宛に出されました。えびの市の場合、口蹄疫の発生地点から3km以内に150軒の畜産農家があり、畜舎と畜舎の距離は大半が1km内外、離れている所でも1.5kmという状況となっています。口蹄疫の感染至近距離である3kmを考えると、この過密状態での感染拡大防止は常識的には極めて困難ということになります。

 EMの環境に対する働きとしては、例えば、畜産農家でEMを使い悪臭が外部に広がらなくなると、かって悪臭が感じられた範囲にEMのバリア(防護帯)が形成され、その中には口蹄疫のウイルスをはじめ鳥インフルエンザなどの有害な微生物の侵入をくい止める「場」が形成されます。えびの市ではEMを使っている畜産農家が20軒以上になり、「場」が形成され、感染が拡大しませんでした。そこで、別途対応ということになり、一足先に清浄化宣言がなされました。

 えびの市での成功事例を元に、新富町でも2次汚染対策や感染拡大防止、死骸の埋却にEMが活用されました。その結果、近隣から苦情のあった悪臭は消え、噴火のごとく吹き出ていた血液などの体液やガスの発生も止まり、ハエもほとんど見当たらず、重機のオペレーターもマスクを外して埋却作業を行っていました。その後、猛威をふるった宮崎の口蹄疫は、他県に広がることなく、またたく間にしぼんでしまいました。

 今回の宮崎での実績を踏まえて、EMによる危機管理と災害に強いまちづくりをテーマとした講演会やフォーラムが新富町やその他の自治体で予定されています。えびの市や新富町の経験が生かされ、EMモデルタウンとして機能するようになれば宮崎県はもとより、全国のモデルになり得るものと期待しています。 





参考:Web Ecopure http://www.ecopure.info/

実践された口蹄疫に対するEMの具体的活用法

1. 飲水にEM1号、または良質のEM活性液(pH3.5以下)を初日に50倍、2日目から100倍になるように添加する。
2. エサには5~10倍にうすめたものを噴霧する。
3. 畜舎にを10~20倍にうすめたものを消毒的に毎日散布する。(EMはpH3.5以下 ですので、散布された空間はpHが4.5以下となります。ほとんどのウイルスはpHが4.5以下で失活します ので、一般的な消毒よりもはるかに効果的です。 )
4. 畜舎内にEMセラミックス(粉末)を1000m3あたり20kgを散布(月1回) 。
5. 畜舎の外壁や内部、天井などにも10~20倍に薄めたEM活性液を十分に散布する(週1回) 。

※ 牛の場合、EM・X GOLDの注射は10日に1回30ccで効果的です。豚や子牛は、その3分の1~2分の1が目安です。 この場合はすべて自己責任で行ってください。
※ EMボカシはエサの1~3%を目安にやや多めに与えます。
※ 沈静化した時点で使用量を2分の1~3分の1に減らしてもかまいません。