【北海道】 困っている人は放っておけない!人と環境にやさしい事業を目指して

施設管理・清掃・洗濯

高いビルが連なる札幌の大きな街を通り抜け少し車を走らせると石狩市に到着。雪が降り積もりマイナス10℃に近い気温の中、クリーニング工場では、公的機関の制服やスーツ、ワイシャツなどがワゴン車に整然と積み込まれていました。お客様からお預かりした大切な衣服を決められた時間までに各店舗へ納めていきます。

肌の弱い方にとっても本当に心から安心できる、そして環境にも働き手にも配慮したクリーニングを目指す菊地紀雄さんを取材しました。
27歳だった菊地さんが脱サラをして妻のひろ子さんと2人で立ち上げたお店は、現在では148店舗に広がり、全国各地からの安全を求める声に応え続けています。

北海道石狩市 【 株式会社エースランドリー 代表取締役 菊地紀雄さん 】
写真:夫婦2人で始めたお店も、今や148店舗まで広がった菊地紀雄さん(右)と、妻の専務取締役ひろ子さん(左)

取材日:2016年1月13日

クリーニング屋になれば潰れないと思った

私はクリーニング専用機械を会社員時代に販売したことがあって、クリーニング業は簡単にはつぶれない事業だなと思ったので、独立してクリーニング屋を始めたんです。ただ、クリーニングを行うためには、「クリーニング師」という専門の国家資格が必要なんです。

私は当時、クリーニング師の資格を持っていなかったので、洗濯物の処理や衛生環境に関する知識を持つクリーニング師の従業員を雇って運営をすることにしました。ところが、「自分がいなかったら、この会社を維持できないだろう」と従業員が賃上げを要求したり、出勤日に店に来なかったりして、大変弱りました。それで「負けてられない!」と夫婦2人で一念発起して、「クリーニング師」を取ったんです。
昔のことを笑いながら話す菊地さん。「今ではもうEMなしのクリーニングは考えられないです」と語って下さった

EMを使うと、洗う服の量が少なくなる

10年ほど前にアトピー性皮膚炎が中々治らない小学生の孫を見かねて、毎日皮膚と触れあう衣服は、化学的な合成洗剤で洗ってもいいのかと疑問をもっていました。その時期に、偶然にも大阪でシャボン玉石けん㈱の故森田前社長やEM開発者の比嘉照夫教授の講演会を公聴する機会がありました。

もともと地球環境を守りたいという思いは抱いていたので、すぐにEMクリーニングを推進する団体と連絡をとり資材の仕入れをしてEMを導入することにしました。石狩農協でEMに詳しい指導者の方を紹介してもらい、失敗や工夫を重ねて、化学合成洗剤の使用量を7割削減することができました。今では、EM活性液は新篠津村にある施設に業務委託して、年間8トンほど使用しています。
特製のクリーニング用の白いEM活性液。
EM活性液はワイシャツ洗浄やドライクリーニング・布団洗い・絨毯洗いにも使っています。汚れ落ちがよくなり界面活性剤が生地の奥まで入り込んで、汚れを出して黒ずんでいた物が白くなります。EMに切り替えてからは、汚れ落ちがよくなったため、お客様もクリーニングに出すまでの間隔が長くなってしまい、洗濯物が少なくなって困っています(笑)。まだ入社したばかりの新人がEMを入れ忘れたことがあり、他のスタッフが仕上がった洗濯物の手触りが違うと言って、すぐに気がつきました。

今では、肌が痒くて、襟や袖に血がついているビジネスマンを見かけると放っておけなくて。「騙されたと思って、うちでクリーニングしてごらん」って言っています。
 
化学合成洗剤を少なくしても衣類をふんわりとした触り心地に変えます。

クリーニングにEMを取り入れて、こんないいことがありました!

  • 衣類の汚れ落ちが良くなる
  • 仕上がった衣類の手触りが気持ちよくなる
  • 何度も洗い直す作業がなくなって、生産性が上がる
  • 排水基準値が良くなる
  • 工場内のホコリっぽさが少なくなり、働きやすく!
  • 工場内で静電気の発生が少なくなった
  • 手荒れが少なくなって、お肌がキレイに!
  • 化学合成洗剤の使用量が少なくなる
  • 排水溝から嫌な臭いが臭わない、ヘドロが溜まりにくくなる

革もEMで洗える、さらに広がる事業

エースランドリーでは、時代に即した形で事業を広げています。インターネットの通信販売も行っていて、お客様は集配袋のキットを購入し、届いた袋に服を詰めて宅急便で送ります。店舗に届いた服は電子カルテシステムで1点1点事前にシミなどの状態を確認し検品作業を行って、お客様とのコミュニケーションに役立てています。良いと思った新しいシステムを導入することで、作業の効率化を図るようにしています。

 
手作業で記録を1点ずつ電子カルテシステムに残して、お客様のコミュニケーションに役立てる
靴や鞄などの革製品を修復するための工房「Re.靴工房(リカコウボウ)」もあり、職人が手作業で、丁寧にキズを修復し汚れを落としています。ムートンブーツなどの革靴の内側にかいた汗や皮脂の汚れは、EM活性液と洗剤類を入れた容器の中に入れて、革を傷めてしまわないように冷たい水で洗って落とします。EM活性液を入れた方が、汚れ落ちがいいそうです。

近年ではドライブスルーサービス付きの店舗をオープンしました。近所にある診療所を利用する子ども連れのお母さんたちが、わざわざ自動車から降りなくても洋服をクリーニングに出すことができると、利用されています。

​「いつもお客様の目線でをモットーとして、これからもお客様やお取引先様が満足し、従業員が自らの力で率先的に現場を改善して夢をもって働ける職場環境づくりをしていきたいと思っています。これからも健康で快適な生活環境づくりに貢献していきます。そのためにはもう、EMはなくてはならない存在です」と菊地さんは今後の意気込みを話してくださいました。
  • 革製品専門の修復工房「Re.靴工房 (リカコウボウ)」。EMを使って洗浄 することで、革の汚れ落ちが違う
  • EM活性液を入れた水は、皮脂や油 を落としやすくする
  • 資格を有した職人が色を調合して、 新品の色合いを取り戻す
  • 修復前(左)と修復後(右)の靴
株式会社エースランドリー
本社:北海道石狩市新港南1丁目19-52
HP:http://www.acelaundry.co.jp/
詳しい店舗情報はホームページをご参照ください
 
Re.靴工房と隣接のはまなす店のスタッフの皆さん。手荒 れをすることがとても少なくなったとお話してくださった

関連リンク

・「EMでどうして汚れが落ちるの?」「柔軟剤なしで衣類がふわふわになるのはナゼ?」
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