【愛知県】誠実な障がい支援者を目指して

福祉関連

出張先の小学校ではコンクリートミキサーを持ちこんで、土にEMボカシを混ぜ込んでいく。

愛知県岡崎市 【くろまつのさと】

取材日:2016年7月14日

EMとの出会い

愛知県岡崎市にある「くろまつのさと」は、重度の心身障がいをもつ方々が働くための場所として始まった小規模作業所で、30年以上に渡り運営されています。視覚と聴覚に不自由ながらも世界各地の障がい者教育・福祉の発展に貢献したヘレン・ケラー先生のような、障がい者支援に誠実に取り組む存在になりたいと願い、現在の代表者である篠原正樹さんのお母様の信子さんが創りました。

作業所としての自立を第一に考え、県や市などの助成金を受けずに職員と作業員に給与を支払う体制を整えているのが特徴です。その運営を支える収入源として、オリジナルの白いEM活性液や、綺麗に汚れが落ちると評判のEM廃油石けん、EMボカシなどを作っています。また悪臭を抑えるために豚舎へのEM活性液の散布作業を請け負ったりもしています。
  • 今回の取材では、小学校4年生の総合学習にお邪魔しました。みんな「臭い!」とEMの酸っぱい臭いに反応しながらも、笑顔でEM団子を作ってくれました。
  • 子どもたちが作ったEM団子。サイズがバラバラで子どもたちの個性が現れている。菌糸が団子の表面に張った後に地元の川に投入予定。

EMが生んだ繋がり、広がる支援の輪

篠原さんはEMボカシを初めて見た時「これはすごい、本物だ」と直感。「EMはそこの環境にいる微生物を善玉菌に置き換えることで環境を良くしていくアイテムだから、生ごみの堆肥化だけでなく、水質浄化に積極的に使ってみよう」と考え、たった一人で浄化活動を開始。篠原さんの活動を見ていた仲間にもEMの良さが伝わり、どんどん実践者が増えていきました。今では「三河湾浄化市民塾」という浄化グループの連合体に発展しています。「くろまつのさと」は、そうした浄化活動グループへのEM資材の供給源にもなっています。

篠原さんは学校をはじめ、様々な団体からの依頼を受け、EMによる河川浄化について学ぶ授業やセミナーも行っています。また河川浄化のためのEM団子を作る実習を実施する際には説明を担当して、子どもたちに地域の水環境の存在について考えるきっかけ作りもしています。くろまつのさとは、小さいながらも障がい者の方が、地域に貢献できる場となり、同時に持続可能な未来への橋渡し役として機能しています。
子どもたちの前で紙芝居を使用し、微生物の力を借りれば地域は自分たちで良くしていけることを伝える篠原正樹さん