【タイ】薬品や添加物を使わないエビ養殖・加工販売を実現

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タイ国内でEMを製造し、製品の管理と販売を行っているタイの現地法人のEMROアジア社と、経験豊富なニタヤファームが共同で薬品を使わないエビ養殖と、収穫後も添加物を使わない加工販売を2016年から行っています。

取材日:2019年3月1日

薬品を使わなくても病原菌が少ない養殖に成功

エビの養殖が盛んな地域は中国、東南アジア、南米の国々ですが、中国では10年前にエビが早期死亡する病気が流行し、東南アジアにも拡がりました。そのため、養殖ではエビの病気と死亡を防ぐための薬品が色々と使われています。
また収穫後にも添加物を使用するのが一般的です。

タイ国内でEMを製造し、製品の管理と販売を行っているタイの現地法人のEMROアジア社と、経験豊富なニタヤファームが共同で薬品を使わないエビ養殖と、収穫後も添加物を使わない加工販売を2016年から行っています。
エビ養殖にEMを活用して、しっかりとした管理をすることで、薬品を使わない安全なエビの養殖を実現させました。

エビが早期死亡する原因はエビの肝膵臓に棲みつく細菌によって引き起こされます。養殖池の水とエビのエサにEMを入れると、水中の大腸菌や病原菌が減り、エビの腸内微生物そう叢の多様性が保たれます。その結果、病気の蔓延を防ぐことができています。
  • EM養殖エビは臭みがないのが特長
  • ニタヤファームのEM養殖エビは「結のエビ」という商品名で日本に輸出、販売されている

水の循環システムで同じ土地でも長期的な事業が可能に

エビの養殖池にはエサや排泄物などの堆積物が溜まり、水が汚れるので水の入れ替えが必要です。多くのエビ養殖農家は、養殖場の外に汚水を捨てるため、周辺の水環境が汚染されます。
また、養殖池の汚れが限界に達し、エビが育たなくなるとその土地を放棄して、新たなマングローブ林を伐採し養殖池を作ります。エビ養殖と水の環境汚染・自然破壊という問題は表裏一体です。

そこで、ニタヤファームでは養殖池の水をEM技術と砂ろ過装置を使って浄化する完全な循環システムを採用しています。
養殖場の中で水のリサイクルができれば、同じ土地で長期的に養殖事業が可能です。
この環境汚染や破壊のない循環型モデルは、同時にエビの病原菌の感染リスクも減らすことができます。

EMROアジア社では、このエビ養殖モデルを世界に拡げていくため、養殖池の水とエビの肝膵臓および腸管内の微生物そう叢のデータを収集し、科学的な研究成果とエビ養殖のノウハウを蓄積しています。
ニタヤファームとEMROアジア社のエビ養殖場(所在地:ペッチャブリー県 敷地面積:約30ヘクタール)