【愛知県】 三河安城ロータリークラブのEM放流事業による油ヶ淵の浄化

河川浄化・水産業

油が淵は、全国湖沼水質ワースト3からワースト16(平成20年)へ水質を改善

取材日:2011年6月28日

水質浄化活動により水質指標のCODが改善

油が淵へ流入する半場川へのEM投入
 油ヶ淵は愛知県碧南市と安城市の境、高浜川河口より2km上流の低平地に位置しています。面積は0.64k㎡、平均水深は3mと浅く、海水と淡水が混じり合った比較的小さな汽水湖で、愛知県唯一の天然湖沼です。近年、湖の北部は都市化が進み、南部は農地の利用度が高くなったことから、流入する生活排水と農業排水で水質が悪化し、長年全国湖沼水質ワースト3にランクインするという不名誉な結果になっていました。

 地域の環境改善に取り組む、三河安城ロータリークラブでは2004年からEM(有用微生物群)による油ヶ淵の水質浄化活動を開始しました。

 その結果、活動を開始した2004年より水質の指標であるCODが改善傾向を示し、2008年には全国湖沼水質ワースト16位まで大幅に水質が改善しています。

 EM投入の実績は2004~2007年の間はロータリークラブが中心となり毎月15トンを15個所より投入し、3年間で540トンを投入。2008年以降は会のメンバーが個人で活動を継続し、毎月12トンを3個所より投入し、年間144トンを投入し続けています。

水質ベストへのランクインを目指して

 現在ではCODの改善はもとより、小魚の数が増え、さまざまな水鳥も飛来しています。2010年10月にEMの開発者である比嘉教授が視察された時には、湖面のあちこちで魚が跳ね、多くの人々が釣りを楽しんでいました。魚をねらうカワウの姿も見られ、生物の多様性が甦りつつあります。

 今後はEMによる環境活動を推進している様々な個人・団体とも連携して地域に根ざした活動を展開し、水質ワーストランキングから水質ベストへのランクインを目指して活動を継続していきます。