【和歌山県】 無化学農薬・無化学肥料・無除草剤で挑む 国産EMレモン

農業・菜園・畜産



EM配合のエサで美味しい鶏肉ができると養鶏が活性化、そして排泄される鶏糞の質が向上。そのEM発酵鶏糞を活用することで農作物の品質が向上、それを活用した加工品の開発でさらに地元経済の活性化へとつながります。地域が活性化すると、人と人のつながり、環境を浄化する善循環が始まります。EMのつながりと蘇生の力がここでも発揮されていました。

取材日:2015年1月13日

おいしいレモンはEM発酵鶏糞の土づくりから

 和歌山県有田市は有田みかんで有名な産地です。この地区で伊藤寛正さんは「柑王(かんおう)」というブランドでレモンを栽培しています。
 名前の由来は、伊藤さんが家業を継いだ時に、高野山真言宗準別格本山 寳壽院の大僧正が祝儀に命名してくれたものです。この大僧正との出会いがあって、平成13年に赤木宏次さん(梅栽培農家)、平成14年に大江孝一さん(EM発酵鶏糞の師匠)との出会いがありました。伊藤さんは、平成13年より大江さんのEM発酵鶏糞を使用して、レモンの栽培をしており、そのEM鶏糞が優れた品質であることを実感しているそうです。
自慢のEMレモンを手に伊藤寛正さん
 レモンは病気に弱いので、土づくりのためにEM発酵鶏糞を入れ始めました。紹介があって、今ではレモンを「柑王」のブランドで京都市場に出荷しています。化学肥料を使用したレモンは苦く、味が良くないことから化学肥料は使用しません。また、できるだけ農薬は使用しないで栽培しており、かなりの農薬使用量の削減に成功しています。
「柑王」ブランドで出荷。

人とのつながりで良質なEM、EM肥料を入手

 栽培はEM発酵鶏糞を主体に施用。また赤木さんのこだわりのEM活性液、EMボカシを使用しています。
 伊藤さんの師匠である大江孝一さんは鶏糞の品質向上のためにEMを導入。その後、EMのおかげで、鶏糞が売れるようになりました。74歳の時、引退を期に、養鶏へのEM活用と飼育のノウハウを、畜産の学校を卒業したばかりの地元の青年で、養鶏の家業を引き継いだ小坂大介さんに伝授しました。
伊藤寛正さん(後列左)・小坂大介さん(後列右)
赤木宏次さん(前列左)・大江孝一さん(中央)・(有)御坊チキン崎山博敏さん(前列右)

ワラをもつかむ思いで養鶏にEMを導入

 小坂さんは「廃業」という危機感に切迫する中、ワラをもつかむ気持ちで経営にEMを導入することにしました。大江さんから飼育方法を学ぶうちに、鶏糞もエサ次第で品質が変わることを学びました。
 小坂農園は地鶏を平飼いで飼育し、㈲御坊チキンを経由して紀州赤地鶏のブランドで販売する会社へ出荷しています。約50坪の鶏舎内で1坪あたり30羽の割合で飼育されるヒナ達。エサには遺伝子組み換えでない飼料にEMボカシを配合。床にはEMボカシを散布。鶏舎は全く臭いがなく快適です。
平飼いで飼育されるヒナたち
 一方、鶏糞は伊藤さんとその関係農家に全量販売しています。小坂農園は遺伝子組み換えでないトウモロコシを主として使用した配合飼料にEMボカシを約1%の割合で混合していて、鶏舎内の床にもEMボカシを直接散布しています。床に直接散布することで、鶏がEMボカシと糞をかき混ぜてくれるので手間がかからずに良質のEM発酵鶏糞ができます。
 EM発酵鶏糞はサラサラに乾燥しており、全く臭いがなく、品質が安定していて使いやすく、しかも栄養価も高いのが特徴です。今では経営も安定し、EM飼育の技術を指導してくれた大江さんや、日々、叱咤激励して下さる伊藤さんに感謝しているそうです。
EM発酵鶏糞は臭いがなくサラサラの状態

EMレモンケーキを地元で製造・販売

伊藤さんのレモンで美味しいシフォンケーキを製造販売するクスギン洋菓子店の楠木一郎さんは、伊藤さんの学生時代の先輩。せっかくのEMレモンのよさを存分に味わうために、シフォンケーキを開発。ほのかなレモンの香りとふわふわのシフォンの生地が相性ぴったり!EMレモンを使用したバームクーヘンも人気の逸品。

◆クスギン洋菓子店
和歌山県有田市糸我町西554-3 TEL(0737)88-7477


「健康生活宣言」18号より