農業編

「理想的な農業とは生産性、永続性があり、健康増進に寄与するものである。」
理想的な農業とは、安定的であり、かつ健康の維持増進に積極的に寄与する食べ物を生産し、生産者、消費者共に経済的・精神的なメリットがあり、さらには自然資源や環境を積極的に保全し、永続性があり、自己完結・自己増殖的で、人口増大に対する食の責任を負う(需要増に対応して供給量を増やす)等、これらすべての事象が連動した状態にあることである。
(比嘉照夫(EM開発者・農学博士))

EMを活用した農業の3つのポイント

  • 収量が増え、生産ロスが減る・連続栽培ができる
  • 不耕起による省力化・循環資源活用によるコスト削減・土壌の肥沃化
  • 栄養価の高い作物・無農薬・無化学肥料栽培・環境保全(地球の健康)

自然生態系の原理に沿った複合微生物EMのちから

自然界の中では、多種多様な微生物たちが相互に関係し合っています。土壌中に有用な微生物が補完的に働くようにするためには、可能な限り種類を多くする必要があります。たとえ実験室レベルで強力な成果を上げた微生物であっても、単独で実際の土壌に施用した場合には、効果にムラが生じるようになります。

しかし、土の中は多種多様な微生物たちが相互に関係し合っているので単独の有用菌を増やしても効果には限界があります。
特定の菌だけまいても効果は限定的です。
土着の有用菌を活性化させるための環境づくりが大切になります。

 

EMで発酵させた堆肥等の有機物を施用したり、EM活性液を散布することによって、作物が健全に育つための有用な微生物環境が整います。有用菌によって棲みよい環境になることで、その土地本来の力が発揮されるようになり、生産性・永続性があり、健康増進に寄与する「理想的な農業」の実践が可能になります。
有用菌にとって、住み心地よい環境

“効くまで使う” EM農業の基本条件

農業に微生物を利用することによって、土壌改良、病害虫抑制、品質向上、収量増大、省力化などの利点を連鎖して得ることができます。ただし、その効果が現れるためには、期待されるべき有用な微生物が、ある一定以上の密度になり、その微生物が生み出す生成物が農業生産にプラスに作用するレベルに達する必要があります。これらの微生物の働きが最大限に発揮できるように環境を整えるのが生産者の役割です。
そのため、希釈倍率や散布回数は目安程度のものであって、絶対的なものではありません。つまり、効果が出るまで良質な有機肥料を施用し、有用微生物(EM)の密度を高めていくことが重要です。
  • 自然農法をやっている Aさんの畑
  • 化学肥料、農薬多用の Bさんの畑

発酵合成型土壌とは?

(1)土壌中の有機物を植物に害がなく発酵分解できる
通常、有機物が(酸化)分解される場合、微生物の活動によって多量のガスや熱(エネルギー)が放出され、植物にとって有害な物質が生成されてしまいます。発酵分解作用では、そうしたエネルギー放出が少なく、比較的短期間で有機物が植物に吸収されやすい状態になります。そのため、植物の生長を阻害することなく、かつ植物の生長に必要な栄養素が土の中に作り出されます。

 

(2)土壌中の有害な還元物質を有用な物質に合成できる
光合成細菌などの合成型の微生物は硫化水素などの有害な還元物質を取り込み、植物にとって有用な物質に変換します。本来であれば植物の生長を阻害する物質も、植物の栄養素として利用できるようになります。

(3)有害な腐敗菌の繁殖を抑え、有用菌の増殖を助ける
乳酸菌等の殺菌作用を持つ微生物の働きによって、腐敗菌が抑制され、病原菌による作物への被害も少なくなります。それと同時に、酵母のようなビタミンやホルモン等をつくりだす能力がある微生物がいる事によって、それらが有用な微生物のエサとなり、有用菌(特に発酵合成を促す菌)の増殖を助けます。

団粒構造で土壌生物もたくさんいる土壌(愛知県)

発酵合成型土壌をつくり出すEM基本資材

■ 有用な微生物を増やす EM1(イーエムワン)
EM1は、乳酸菌・酵母・光合成細菌などの人にも環境にもいい影響を働かせる善玉菌の集まり。原材料に糖蜜を使用しているので、甘酸っぱい発酵臭がします。化学物質は一切使用していません。EM1は糖蜜をエサとして水で簡単に増やすことができ、ローコストで大量に使用できます(EM1を培養したものをEM活性液と言います)。
 
液体タイプで、水で希釈して土壌散布したり、有機物を発酵肥料化することができます。
EM1(イーエムワン)と糖蜜
■ 有用微生物を増やすためのエサ EMボカシ他
EMボカシは米ぬかにEM1(またはEM活性液)を加えて発酵させた有機肥料。EMボカシの他に、EM生ごみを発酵肥料や、EM青草液肥等があります。
これらの肥料は、土壌中の有用な微生物を増やすためのエサとなり、発酵合成型土壌づくりを促進します。
米ヌカペレット Basic Syn
■ 有用微生物が棲みよい環境に整える EMセラミックス
愛知県瀬戸市の木節粘土にEMを練り込んで熟成し、焼成したセラミックスの粉末。炭などのように多孔質で、微生物が棲みよい環境に整えます。
 
また、発酵促進作用があるため、土壌に直接散布して発酵合成型土壌を促進したり、EMボカシや生ごみ発酵肥料づくり等にも使用できます。
EMスーパーセラ 発酵C
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