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【連載】泡盛マイスターMr.砂辺と行く、泡盛発酵ツアー(2)歴史はお酒の味わいを深くする

前回ご紹介したとおり、アルコールに興味津々の中学生だった泡盛マイスターMr.砂辺。
いろんな国のお酒に興味を持ち始めた少年がその後どうなったか、というと・・・

Mr: 醸造酒、蒸留酒、混成酒、すべて興味あります。アルコール全般。それなら、手っ取り早くいろんなアルコールが楽しめると言えば・・・「バー」ですよね(笑)

私: それでバーテンダーになったんですね(笑) お酒はやはり、たくさん飲まれるんですか?
Mr: 別に飲む量は少なくていいんですよ。どんな味がするんだろう?っていうのに興味があるので。

飲んで、なるほどな~って思うのが楽しいんですよね。「この国の歴史背景がこうで、この時代だったからこの味だったんだよね~」とかって知ることができるのが楽しいというか。

私: どういうことですか?
Mr: やっぱりお酒って、その地域の主食のもので作るので、たとえば、カリブ海のラム酒だったら、サトウキビから作るでしょ。これも歴史を辿れば、サトウキビのプランテーションをコロンブスが持ちこんだ。それまで何にも無かったところにサトウキビ畑が出現した。砂糖を作る産物で糖蜜が出るじゃないですか。それで、砂糖と糖蜜と分けて、糖蜜からアルコール蒸留して・・・。

要は、ラム酒は砂糖の副産物で出来る訳だから、「じゃあ、もし砂糖の需要と供給のバランスが崩れて、砂糖が売れなくなったら、ラム酒も原料不足になるから、作れないのかな?」とか、考えたら楽しくない?そうでもない?
実際には、副産物の糖蜜が手に入らなくなったとき、やっぱり人間は知恵を使って、サトウキビからとれるサトウキビジュースを100%使って蒸留したりとか、っていうラム酒の新しい製造法もまた歴史から生まれたんですよ。

私: へぇ~!面白いですね。

Mr: だからラム酒って結構、スペインの植民地だった地域が作っていたり。その中には、原住民だけでは手が足りないから、奴隷によって作られる時代もまた出てくるわけですよ。その酒を知ると、その酒をつくった国の歴史が読み解けるというか。

フランスから、ラバっていう牧師さんが蒸留技術を持ってきたので、ラムの精度が一気に上がったり。蒸留機も全部持ち込んだから、どっちかと言うと、フランス寄りのブランデーに近いような飲みやすい味に。
「このラムはマルティニーク島の作り方だから、確かにこの地域はフランス人が入ってきたよね~」とかって考えながら、「だからこういった味わいなんだなぁ~」って、自分なりの気づきがあると「よしっ」って思います(笑)

私: そのお酒の歴史と味が砂辺さんの中で融合したとき、至福の味わいになるんですね(^^)

(つづく)
配信日:2017.5.2

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