EMと共に生きる人々(WE USE EM)

サーフィンの生き方。ありのままの自然を受け止め、全身で感じて本気で楽しむ

森寿彦さん 【福岡県福岡市】
 
福岡県福岡市で自然食品とEMのお店の店長(専務取締役)を務める森寿彦さんの大好きなもの、それはサーフィンとEMです。森さんは、地域の皆さんにすごく愛され、彼のEM勉強会はすごく楽しいと大人気♪ 彼のワクワクしたエネルギーが周りの人たちを笑顔にしています。勉強会は店内だけでなく依頼を受けて県内各所で行うこともあり、主催者や参加者の皆さんから、「また森さんを呼んでEMの話をもっともっと聞きたい」と何度も声がかかるほど。そんな森さんの魅力を探ってみました。
 
 
森さんがEMと出会ったのはお母さんがきっかけ。最初はEMなんて大っ嫌いだったのだとか。それがEM楽しいと思えるようになり、自分でも使うようになって20年が経ちました。
 
森さん:20年経ってもいまだに感動があるんですよ。基本的に何でもやってみたい性格だから、発酵するものに出会ったらその菌の代わりにEMを使って発酵させたらどうなるんだろう?と試してみて、「臭い~!」(笑)とか、「全然発酵しない~!」(笑)とか、「うぉ!なにこれ!?」(笑)とか、いろいろ失敗もして、良いのができたらみんなに教えています。


自分がやって楽しいと思ったことは伝えられるけれど、人から聞いた実験データは内容を深く理解していないから上手く伝えられない、と言う森さん。とにかく自分が実際に経験して楽しいと感じたことを伝えています。EMの楽しい使い方を伝える立場として大切にしていることは、みんながそれを日々の生活の中で無理なく継続しやすいこと。そのために、香りの良さや、上手な作り方のコツなどをいろいろ試し、失敗も多いのだとか。新しいアイディアを勉強会で教えられるようになるまでに、かなりの手間と時間とお金をかけています。森さん自身がその試行錯誤を本気で楽しんでいるので、教えた相手にもその情熱やワクワク感が伝播していきます。
 
そんなふうに数々の失敗も楽しむ森さんの原点はどこにあるのでしょうか。



森さんは海が大好き。もっと海で遊びたいという気持ちが強く、真冬の海で真っ黒なウェットスーツを着てぷかぷか浮いてる人たちを見て、「あれを着たら冬も海に入れるんだ」と思って、20歳過ぎにサーフィンを始めたのだそう。



 
森さん:サーフィンは全て感覚です。基本的にサーフィンは、浮力と、重力と、遠心力っていう自然の力だけで波を乗るので、言葉で「こういう時にこうして」っていうふうには教えられないスポーツですね。やって行くと、だんだん、だんだん、わかってくる。頭でじゃなくて、感覚でわかってくるようになってきます。
とにかくタイミングとバランス。エンジンがついているわけではないので、浮力、重力、遠心力以上のエネルギーは使えません。スピードを殺してしまったり、遠心力を上手に使えなかったり、板の浮力を使えない、踏み込みが甘いなど、一つ一つの自分の行為で自然の力を失っていきます。だから、プロサーファーっていうのは、結局、それらの力を最大限、フルに使い切れる人です。
 
TVで見るサーフィンは、カッコよく波に乗っているところしか映りませんが、本当は波に乗るまでにものすごい苦労があってやっと沖に出るのだとか。20分かけて沖に出て、波に乗って帰ってくるのはわずか10秒ほど。そしてまた時間をかけて沖に出る。冬は寒くて手の感覚がなくなり、かじかんで、唇も動かない。それでもやり続けるのがサーファーなのだそう。

 
森さんが尊敬してやまない憧れのサーファーの一人であり、糸島市で3~4万人を集める「サンセットライブ」で有名なカフェ「Beach Cafe SUNSET」のオーナー林憲治さんは、サーフィンの魅力をこう語ってくださいました。
 
林さん:
サーフィンに出会えてよかったって思いますね。10代の頃に海を知って、生きていく物差しみたいなものをつかむことができました。サーフィンって、楽じゃない。簡単に喜びが手に入らない。波が立つための天候、台風とか、時間帯、場所など条件があって、荒波だと沖に出ることができません。自分がやられるか、やられないか、ギリギリのところで攻めていくのが一番です。
 
サーフィンは、野球やサッカーのように場所や試合の時間を人間が決めてコントロールができ、人間のつくったゲームルールに従って行うスポーツとは決定的な違いがあります。波の場所もタイミングも自然次第。人間の都合で決められることは何一つありません。
ありのままの自然を受け止め、自然の力をうまく利用して、自然を全身で感じて、危険と隣り合わせの緊張感の中で、本気で楽しむ。それがサーファーの生き方です。

 
森さんは、サーフィンを始めた20歳過ぎの頃から林さんのお店に通い、林さんや多くのサーファーとの交流をしてきました。今はお客さんとしてだけではなく、すっかり有名になり多くのお客さんで賑わうお店を、EMによる環境保全の活動を通してサポートしています。
 
森さんが大人になって社会に出た頃は、ちょうど日本の景気はバブルが崩壊し、多くの人が職を失った時代。バブル絶頂期の先輩たちのエネルギッシュな生き方と、その後の苦難も見てきました。そんな時代に揉まれ、光と影の両方を知っている森さんは、順風満帆という生き方よりも、荒波に向かっていくサーファーのように、現実を受け入れながら懸命に賢く生き抜く人々に共感を寄せています。林さんも決して順風満帆だった訳ではなく、苦労も重ねながらお店を大きくしてきた人物。地元で頑張っている人たちが周りに居るということが森さんの心の支えでもあります。



 
原発事故があった2011年当時、関東や東北からお母さんと子どもだけで福岡に一時避難してくる方がたくさんいました。口コミでEMと森さんのお店を知った方が、震災から間もなくしてお店に殺到。森さんは、毎日来店する多くのお母さんにEMの使い方を教えることになりました。
 
森さん:
原発は悲しい事故だったけれど、事故がなかったら避難するお母さんたちと出会えなかった。「悲しい」「辛い」だけじゃなく、この出会いによって、すごい勉強させてもらいました。今でも、東京に帰った方から連絡があります。
避難してきたお母さんたちは、多い時には60家族を支援していました。ウィークリーマンションを1週間だけ借りてその間にアパートを探さなければならない人とか、ビジネスホテルで生活している人とか、みんな、子どもたちのために料理を手作りしたいけど、キッチンがない、冷蔵庫がない、ガスコンロが無い、仕方がなく市販のお弁当生活を続けると、子どもが病気になってしまう。
 
森さんは、一時避難のお母さんたちの生活を支えるために、地元のお客さんに声をかけて、避難ママから要望のあった食器などの生活用品をお店に持ってきてもらい、それを必要な人に渡したり、休みの日には避難してきた親子を近くに遊びに連れていったりしました。

森さん:
原発事故の不安の中で、子どもを守りたいというお母さんたちのエネルギーは半端じゃなかったです。でも、EMの使い方の勉強会をすると、ものすごく重たい、どよーんとした空気で、精神的に心配だなっていうお母さんたちもいました。自分も、そんなお母さんたちにむけた勉強会を1週間毎日続けたら、体が全く動かなくなってベッドから起き上がれなくなりました。


 
そんな強烈な不安感の空気の中で、森さんが大切にしたことは、「この避難生活で、一つでも多く、楽しいという思い出をもって帰ってほしい」という思いでした。EMの勉強会といっても、EMの話をするのは最初の30分にして、あとはとにかく避難ママたちの心をほぐすため、味噌づくりや草木染めなど、楽しいと思えるようなワークショップばかりをやり続けました。6年経った今も、「楽しさ」を軸にしてEMの使い方、楽しみ方を伝えています。
 
森さん:
EMに向き合う時、楽しいことに注目して活動していく人たちと、マイナスの部分に焦点をあてて、その不安から逃れるためにEMを活用していく人たちがいます。悪いものありきで活動していると、やはりどうしても笑顔がなくなっていくんですよね。EMっていうのは、あくまでも楽しく生活するための一つのアイテム。私はそのスタンスでEMを紹介しています。
 
微生物が何なのかあまり知識のない方が突然EMと出会った場合、微生物は見えないので、いろいろ不安に思うことも多いようです。森さんは、単に楽しいことだけを伝えるだけではなく、そもそも微生物とは何か、微生物がどんなことをしてくれているのかという基本的な理解もサポートしています。そして、EMと出会った皆さんが途中で挫折しないように気を配っているのだとか。
 
森さん:
避難してきたお母さんたちの勉強会を続けていく中で、1か月後くらいに、EMがあやしいって思っているお母さんたち集合!って言って勉強会を開いたら、これ本当に笑い話なんですけど、今までで一番、人が集まりました(笑)。うちの店の勉強会の部屋は、がんばっても30人しか入れないのに50人くらい集まってしまって、大盛況(笑)。一人一人の質問に答え不安を一つ一つ払拭していったら丸一日かかりました。
微生物について知っている人、知らない人、いろんな人がいるから、勉強会って難しくて、どのレベルに話を合わせるか、いつもその場で内容を変えています。


知識や興味や境遇が様々に違う人たちを丁寧にサポートしてきた森さん。自然をありのまま受け入れ喜びを生み出していくサーファーの生き方と、これまでの様々な人々との出会いと経験が合わさって、終わりなき進化を続ける森さんの魅力をつくり出しています。


 
森さんの糸島市の自宅から、福岡市内のお店まで約20km。たった20kmの距離だけれど、人が求めるモノが全然違う、と森さんは言います。都会と郊外では人々の暮らし方が違い、そこから生まれる悩みも全然違うと感じるのだそう。

森さん:
私にとってはこの20kmがすごく大切です。EMっていうのは一つかもしれないけれど、場所が違えばEMに求めるものが違ってきます。皆さんが何を求めているか、そこにEMをどう役立てることができるか、そのアイディアをお客さんに上手に繋げることが私の役割だと思っています。

森さんは最近、自宅からお店への通勤途中にあるペット美容室にしばしば足を運んでいます。
中学時代の同級生の鍬野さんが経営するペット美容室のスタッフさんが、犬の健康のためにと熱心にEMを勉強しているからです。

森さん:
スタッフの子から、なかば強引に(笑)「EM勉強会やってください、私たちはこの日が希望です」とか、「こんな時はEMをどう使ったらいいですか?」とか、頻繁に連絡がくるんですよ。またか(笑)と思うけど、熱心なのがわかるから可愛いしね、応援したい気持ちになりますよね。

自分自身楽しみながら新しいアイディアに挑戦し、地道に試行錯誤を重ね、成功したら満面の笑みで人に教える。
そんな森さんのますますの活躍が楽しみです。


 
取材日:2017年5月10日(U)

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