EMと共に生きる人々(WE USE EM)

EMにハマる若い方たちを育てたい。SNSを活用した新しい出会い方。

若い世代のためにEM勉強会を行う大島由臣さんに今の想いをお聞きしました。
栃木県足利市 
NPO法人 足利水土里探偵団  理事長 大島由臣さん
 

変わるボランティア

米国で1960年代に出版されたレイチェル・カーソンの「沈黙の春」、日本で70年代に出版された有吉佐和子の「複合汚染」は、農薬などの毒性のある合成化学物質の使用による環境破壊と人間の健康への影響について、私たちに真剣に向き合うようにと警鐘を鳴らしました。

そんな時代背景の中で80年代の日本に登場したEMは、化学肥料・農薬の大量使用で硬くなった農地や、生きものが姿を消した河川や海などの生態系を蘇らせる解決方法として、一般市民の間に口コミで拡がり、全国各地で農業や環境浄化に活用され始めました。

90年代に出版されたEM開発者、比嘉照夫氏の「地球を救う大変革」で10年間の成果事例が紹介されると、それに心を打たれた人々が、少しでも社会全体の健康や環境が良くなることに貢献したいと、市民がボランティアの組織を各地で立ち上げ、EMを活用した地元の環境改善への取り組みを拡げていきました。
EMに出会って20年~30年が経過したボランティアの皆さんは今、70代~80代のシニア世代。時代の移り変わりとともにボランティアの形も今、転機を迎えています。

―大島先生は、教員を退職されてからNPO法人の活動にご尽力されていますよね

 私の時は60歳で退職してすぐ共済年金が受け取れました。それよりもっと以前の方たちは、60歳で厚生年金も受け取れた。でも今50歳で教員の方は、65歳にならないと共済年金も受け取れないでしょ。そうすると、退職後は無給ってわけにはいかないから働かないといけない。

そうなったら、私たちのように「退職したらボランティア」は成り立つのだろうか?例えば68歳まで働いて、やっと年金がもらえるようになって、「よし、ボランティアしよう」とやる気になるだろうか?元気で活動できる時間を考えたら、ボランティアよりまず自分の今までできなかったこと、やりたいことを優先するんじゃないか。

そしたら、現在このお店の運営は全て無償ボランティアで、売上をNPO法人の活動費に充てているけれど、これから先、この仕組みは成り立たなくなる。その時代を迎えた時、EMの拡がり方はどんな形になるのだろうか、と考えるようになったのです。
 

―それで若い世代への勉強会を始められたんですね。きっかけは?

白鳥哲監督の映画『蘇生』の自主上映会を開催したいという若い方がいて、私たちに相談に来られたんです。800名も入る足利市民プラザの文化ホールを借りて、1日2回上映すると言うから、そんなにもどうやって集客するのかと驚きながらも、お手伝いすることにしました。その方はSNSのフェイスブックを通じて、結果的に20代~30代の人たちを2回上映で合わせて400名くらい集めました。

「こんなに集めちゃったの!」と正直驚きました。現役で働く若い世代の人たちも、環境問題や身近な健康問題への意識はあって、知りたいと思っている人はいる。
その人たちが参加できる土日にEM講座を開いてあげようと思いました。来たい人は来て、と。そうしたら、若い方がNPO法人のフェイスブックページ作りを手伝ってくれたので、約1年前くらいから環境活動やEM講座の情報発信にフェイスブックを活用しています。
若い世代向けにEM講座 月1回土曜または日曜に開催!「EMを使ってお掃除」や「腸内フローラとEM」、「顕微鏡で菌を見てみよう」の講座が人気。

―どんな内容の講座をされているんですか?

生活に役立つEMの知識です。年末にお掃除の講座をした時は参加者が多かったです。EMの基本は、やっぱり作る楽しみにあります。だからワークショップを必ず入れています。
EMを基本通りに作ってみて、別の材料を使ったらどうなるんだろうとか、実際に使ってみたら良かったとか失敗したとか、そういう経験の喜びをお互いに分かち合っていくことを若い方たちも望んでいたりします。

健康系のテーマも人気がありますよ。世界を見渡すと、日本で知られている内容とは異なる健康情報がたくさんあります。例えば総コレステロール値が高いほど長寿であるとか、悪玉コレステロールを下げるスタチン系の薬の服用と認知症の発症リスクの関係とか。異なる情報の一方しか知らないのと両方知っているのとでは、違いますよね。健康維持のために正しく自己判断ができるよう、米国や欧州などの健康情報も全部伝えようと思っています。

誰もが自分や家族、地域を健康にする暮らしが自然にできればいいわけです。長寿高齢化時代を生きていく私たちが向かうべき理想の未来は、日々の生活と環境ボランティアを融合させた生き方かもしれません。
 
◆NPO法人 足利水土里探偵団(栃木県足利市通2丁目2621-1)
TEL  :0284-20-1220
休業日:水・土・日・祝日

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