EMと共に生きる人々(WE USE EM)

「地球トイレプロジェクト」With「中津川 THE SOLAR BUDOKAN」

西表島のウミガメと環境

20代の頃、実家を飛び出して、世界を旅し、日本を旅し、東京で人生最悪の一人暮らしをしていました。地球環境を破壊しない生活を厳格に実践しようとして、口にできる食べ物がほとんどなくなり、精神的にも追い詰められていました。

自分をそこまで追い込んだ理由は、中学時代に遡ります。親友の誘いで僕らは岐阜の山奥へ行き、なぜか長良川(ながらがわ)の源流から河口へ向かって140 kmを歩いた。長良川河口堰(かこうぜき)(※)建設反対の皆さんと一緒に。その時、僕の中に「川は世界の海に繋がっている」という感覚が入ったんです。

2003年、僕は沖縄の西表島にいました。そこで「見せたいものがある」と、染織家の石垣昭子さんが僕を連れて行ってくれた場所があります。青く美しい浜辺。そしてその横に立つ「ウミガメを守れ!ホテル建設反対!」と書かれた大きな看板。

こんな美しい島まで来て「ここでも破壊なのか!」と強烈なショックを受けました。帰りの飛行機の中で、ふと、江本勝さんの水の結晶写真集「水からの伝言」とEMの存在を思い出しました。僕の長い旅は終わりました。

名古屋の実家に戻り、近くの山崎川から始めることにしました。EMで川を浄化し、海を守る、これは僕が西表島のウミガメのために始めた行動です。

※三重県の長良川の河口付近で水をせき止めるために建設された構造物

音楽フェス「中津川THE SOLAR BUDOKAN」とトイレとEM

2018年5月、ある音楽フェスに出店予定の知人から仮設トイレが鼻をつまむほど臭いという話を聞いた妻が、EMでトイレ掃除のボランティアをしようと思いつきました。僕はその時点ではまだピンと来なかったけれど、いざやってみたら手応えがあったんです。

その音楽フェス「橋の下世界音楽祭2018」の実行委員の方が「今年はトイレで出し切れた!」とめちゃくちゃ喜んでくれました。そこで、3万人規模の野外音楽フェス「中津川THE SOLAR BUDOKAN」に毎年出店している知人に「EMでトイレ掃除やらせてもらえないかな」と相談すると、話がトントン拍子に進んだんです。

2018年、2019年と2年連続でフェス会場の89基の仮設トイレをEMで掃除しました。来場客にトイレがグッド(良い)かバッド(悪い)かを投票してもらった結果は、9割がグッドでした。(参照:中津川THE SOLAR BUDOKAN「Green Rockers」

僕はずっと前から、大好きな音楽とEMを繋げるぞ!という強い想いがあって、ミュージシャンをEM好きにさせればそれは可能だと思ってた。ついにその最初の一歩に成功したわけです!
  • 「中津川 THE SOLAR BUDOKAN」の来場者は2日間で約3万人。
  • 仮設トイレは、便槽にEMを入れて臭いを抑制し、EM消臭スプレーを使うため、利用者も清掃スタッフも衛生的なストレスが少ない。
  • 2019年の利用者アンケート結果は、GOOD391票、BAD30票。およそ9割が好評価だった。

ウミガメの円環

最近、面白い縁で「地球トイレ」に共感してくださる企業や団体と出会ったりして、これからどんどん拡がりそうな予感がしています。中津川野外音楽フェスの実行委員会の統括をされている河合佳孝さんも、複数の参加関係者から「トイレすごかった!」と反響があったそうで、数ある国内の音楽フェスの中で最もキレイなトイレを提供できたと確信しています。
妻が一人で始めたことは、まさに「大海の一滴」。それがこんな風に拡がっていくことに感動しています。

一つ余談ですが、白鳥哲監督の2019年公開の映画『蘇生Ⅱ〜愛と微生物〜』で、僕らの河川浄化のイベント風景も紹介されてエンドロールに僕の名前がクレジットされたんです。それだけでも凄く驚いて感動だったんですが、なんとラストシーンで僕の目に飛び込んできたのは、ウミガメだったんです。
(写真左)河合佳孝さん 「どの音楽フェスでもトイレの環境整備には力を入れられていないのが現状。僕も改善への着手が後回しになっていました。僕が描くキーワードは『Enjoy!(楽しむ)』で、トイレ問題も楽しんで解決したいと思っていたところ、葛山さんから『地球トイレ』のお話をもらったんです。Enjoy!も実行できているし、日本の音楽フェスで中津川が一番キレイなトイレになったと思います。これからもずっとタッグを組んでやっていきたいです。」