微生物/EM

“光合成細菌ってどんな菌?”の巻

EMの光合成細菌は赤い

 乳酸菌や酵母はそれぞれ、ヨーグルトやパン・ビールなどでおなじみの微生物ですが、光合成細菌というのは、あまり聞き慣れません。しかし、光合成細菌は1830年代、すでに数種類が微生物として発見されており、その後、農業や水質浄化、環境保全に有用な微生物として研究されています。  光合成細菌は大きく、「紅色硫黄細菌」「緑色硫黄細菌」「紅色非硫黄細菌」の3つに分けられ、EMを構成する光合成細菌は「紅色非硫黄細菌」に分類されます。「紅色」の名の通り、光合成細菌を主体とするEM3号の色や、EM活性液を光に当てていると赤っぽくなることから想像できます。あれは、太陽の光を受けて、EMの中の光合成細菌が活発に動いている証拠なんです。

過酷な環境でも、生きられる

 光合成細菌は、水田や河川、海岸の土、下水処理場など、水がたまっているところには、どこにでも存在しています。彼らが生育するのに最適な温度は約30℃と言われていますが、水温0℃の南極の氷の下や、90℃にもなる高温地帯でも生息が確認されています。  また、耐塩性にも優れ、10%以下の食塩濃度では十分に生育でき、食塩濃度が30%にもなる塩水湖でも確認されているとか。 光合成細菌は実にタフな微生物と言えるでしょう。

いい仲間と一緒になると、パワーアップ

 光合成細菌が農業や水質浄化に有効であることは、すでに多くの研究者が発表しています。その一方で、周囲の微生物に影響されやすく、腐敗菌などの有害微生物が多い環境では、そちらになびいてしまい、本来の良さを発揮することができません。  そんな光合成細菌の弱点を克服するのが、有用微生物である酵母や乳酸菌との組み合わせであるEMです。酵母などの微生物は有機物をエサ(基質)として分解していきます。それらが分解された後にできる有機酸やアミノ酸などは光合成細菌の絶好のエサに。つまり酵母は、光合成細菌の食事を用意してくれる家政婦さんのようなものです。  かたや乳酸菌は、糖類などをエサ(基質)にして乳酸を作り出します。乳酸には強い浄菌力があるので、有害な微生物も近寄れなくなり、光合成細菌が有害微生物になびいてしまうこともなくなるのです。いわば乳酸菌は悪いモノから守ってくれるガードマン。こうした仲間によって、光合成細菌は持ち前のパワーをよりアップさせることができるのです。