EMで化学肥料や農薬に頼らないオリーブ栽培を実現　

スペインでは、ヨーロッパで最も早く1994年にEMが導入されています。規制により既存の農薬の多くが使用禁止になる中、EMを使用することで土壌病害の発生をかなり抑制することができるため、農家から高い評価を受け普及しました。名産品であるオリーブをはじめとした作物の栽培にも使用されています。

首都マドリッドから200㎞ほど西に位置した地域でオリーブ農園を営むフリオさんは、2000年前後に化学肥料や農薬に頼らない厳しい基準を設けているヨーロッパの認証を取得しましたが、病害虫の被害などの問題を抱えていました。

そんな時にＥＭを使ったところ、オリーブ栽培にかかわるすべての問題が解決できたため、以後継続して使用しています。約10ヘクタールの土地で約3000本のオリーブの木を栽培しており、その間隔はゆったりととられ、周りは原生林に囲まれています。また表土の除草は極力行われていないため、ハーブなどが自生した生物多様性に富んだ豊かな土壌が特徴的です。この土壌を維持するため除草剤などの農薬は一切使用していません。

オリーブ栽培では堆肥と液肥にEMを活用しています。EMとミミズ堆肥の相性がとてもよく、委託先の工場で特別にEM･1を散布してもらい製造されます。この特製堆肥を収穫後から春先までに土壌処理で使用しています。液肥は堆肥、EM･1、EMセラミックスパウダーなどを混ぜ、発酵させて作っています。出来上がった液肥を薄めて、年に6～10回程度使用しています。