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よみがえる日本橋川

東京・大都会の中心で清流がよみがえる

住民の力で日本橋川に清流と大空を

東京都心を流れる日本橋川。江戸時代には水運の要として栄え、戦後まもなくは釣りや遊泳が楽しめる川でした。1963年の東京オリンピック開催にあわせ、川の上には高速道路が架けられ、川岸はコンクリートで固められたため、日光の遮られた生物が住めない不健康な川になってしまいました。

そのような背景の中、歴史と由緒ある日本橋川を守ろうと、「よみがえれ!日本橋川」を合言葉に、名橋 「日本橋」保存会、日本橋川・神田川に清流を蘇らせる会をはじめ、多くの市民団体、環境保全に貢献する企業、住民が保全活動に取り組んできました。そして、日本橋川を魚が育み、泳げるような川によみがえらせることを目的にスタートしたのがEM(有用微生物群)を活用した環境浄化活動です。
日本橋川へEM活性液を投入
2006年12月千代田区西神田に、EM活性液製造装置が完成。毎週10トンのEM活性液が日本橋川上流や外堀へ投入されています。また、橋洗いをはじめとした各種イベントにおいてEM団子の投入も行われています。

●EM活性液 (2005年~2010年10月)
 計1,986トンを投入

●EM団子 (2005年~2010年10月)
 計299,500個を投入

悪臭がなくなり、小魚が泳ぎ、水鳥が飛ぶ川へ

EM活性液の投入から数ヶ月で悪臭は全く感じなくなり、ヘドロも減少しはじめました。ミジンコやイトミミズ、ゴカイなどが発生し、小魚が群れをなすような劇的な変化が現れました。

また、それらを餌とする水鳥等も見られるようになり、様々な生き物が住める川へとよみがえってきました。浄化活動は現在も継続中で、多様な生態系の復活が期待されます。