• #その他

東日本大震災における災害復興への大きな支援となったEM

2011年3月11日 東日本大震災は津波による未曽有の被害をもたらしました。魚介の残骸が町中に散乱、津波でなぎ倒された家屋やひしゃげた車、かろうじて残った家屋も2階より高いところまで、海底から巻きあげられたヘドロにまみれていました。

何もなくなったけれどEMがあると、まずは臭気対策からスタート

三陸EM研究会 代表、理想産業有限会社 代表取締役 足利英紀さん
2011年3月11日 東日本大震災は津波による未曽有の被害をもたらしました。魚介の残骸が町中に散乱、津波でなぎ倒された家屋やひしゃげた車、かろうじて残った家屋も2階より高いところまで、海底から巻きあげられたヘドロにまみれていました。宮城県気仙沼市はフカヒレの町として、水産加工会社も多く、冷凍倉庫から流出した魚介類の悪臭に加え、気温の上昇とともに衛生問題も大きな問題となってきました。

気仙沼市で、EMを活用した環境浄化活動やEMによる農業指導をしてきた三陸EM研究会の足利英紀さんは、幸いご自身やご家族は無事だったものの、ご自宅や店舗が津波に流される被害にあい、一時は立ち直れない程のショックを受けていました。しかし奥さまの「あなたにはEMがあるじゃない」のひとことや指導を続けてきた愛耕幼稚園の園児達の「EMの先生がんばって」の声援で、EMによる支援活動を現地で本格的に展開してきました。

EMアグリフィッシュクリーン浄化大作戦で塩害にあった水田へのEM散布

山のように積み上げられた魚の死骸は
EMボカシで堆肥化
5月10日には、宮城県気仙沼市波路上内田の約10haの水田にEMを投入する作戦を行いました。名付けてEMアグリフィッシュクリーン浄化大作戦。津波で水田にあふれんばかりの魚が上がっていました。しかも小魚どころか大きな魚がごろごろといった状況です。

悪臭と衛生問題は急務の課題でした。通常は魚を取り除いて、埋め立て処理または焼却処分をするかと考えるところですが、EMボカシを現地で調達とばかりに、魚は魚カスがわりにそのまま堆肥化、EMボカシをたっぷりかけて、EM活性液を投入しました。まさに農地の回復と消臭、環境浄化を一挙両得で行った活動でした。

JA南三陸も動力噴霧器等の調達を協力、ボランティア26人と地元住民などの総勢70名を集めての大作戦でした。消臭効果はもちろんのことハエが徐々にいなくなるなど、即座に確認されていましたが、本領発揮は来年の作付けを待てば一目瞭然だと思います。EMは東日本の一刻も早い復興に、大いに役立っています。

学校でのプールのEMミニダム化作戦と園児による神山川浄化活動

気仙沼市神山川へ
EM活性液を投入する園児達
被災地では、復興の進展とともに、すでに日常生活も、一部ですが戻りつつあります。学校教育の現場では、プールの使用も始まりました。そこで、EMをプールに入れ、6月1日のプール清掃と同時に排水を一斉放流し、海や川の浄化へとつなげる作戦を展開しました。また、6月10日には震災後、背中を押してくれた愛耕幼稚園の園児達と15年来継続してきた神山川へのEM投入も行いました。7月18日海の日の全国一斉EM団子・EM活性液投入イベントに先駆けての活動でした。

気仙沼まるごとEM浄化大作戦

復興への願いを込めて、気仙沼をEMでまるごと浄化を目指す参加者。
8月23日~25日を第1回として、第6回の9月27日~29日までの約1ヶ月間で、全国の多くのボランティアを集めての最終仕上げの意味を込めて、気仙沼まるごとEM浄化大作戦を展開。ガレキなどの撤去がほぼ終了し、被災者の仮設住宅への入居も完了する時期に合わせて、徹底したEM散布で、新しいまちづくりへのスタートへ向けてのキックオフです。この様子は、JNNニュースでも全国生中継され、大きな反響を呼びました。
 
課題は非常に多く、本格的な復興は今後ですが、EM活用はこれからが本番です。宮城県気仙沼市の災害復興へのキーワードは間違いなくEMだと思いました。

気仙沼まるごとEM浄化大作戦と併せてEM百万トン浄化大作戦が指導していましたが、各活動は9/29に終結し、足利さんは次のステップへ向けてすでに活動を始めています。