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発酵職人の部屋「EMのおかげで感謝の言葉が輪になる」

小規模作業所ドリーム2は、今年で開設12年を迎える就労施設です。その年月で地域の協力を得ることができ、地元農家さんへのEMボカシの普及を行なっています。

小規模作業所ドリーム2〔福岡県北九州市〕の皆さん
「地域の方の協力があってこそ活動が上手くいきます」と施設長の宮川幸夫さん(右)
  
真剣な眼差しで作業される利用者の皆さん。
プロの手さばきです。
ドリーム2でのEMボカシ作りはとことんこだわって行われています。米ぬかは無農薬で栽培された新米のものしか使用していません。製造を担当する利用者さんはほぼ決まっており、品質が均一になるように作られています。少しでも見た目が良くない場合や、手触りに違和感があれば完成直前でも販売はせず、自社消費に回す徹底ぶりです。

さらにその作ったEMボカシを知り合いのお米農家さんに渡し、無農薬のお米を作ってもらっています。そのお米から出る米ぬかをEMボカシに利用するという循環も生まれています。

EMボカシの製造の他に自社農場での野菜作りをしています。農場も地域の方から余った土地をもらい、トラクターや草刈機などの機械もいらなくなった人から譲り受けて使っています。

   畑で使っている土や苗も、花苗屋さんから廃棄する予定の苗ポットをもらい、自分たちで使えそうな土や苗を集めて作物の栽培を行っています。また利用者の方が土や作物を口にしてしまう場合もあるため、農薬や化学肥料は一切使用せず、基本はEMボカシと青草堆肥のみで野菜作りを行なっています。

施設長の宮川幸夫さんは、こういったEMボカシ作りや野菜作りを行うことで、利用者さんの心が落ち着いていくのを感じているそうです。作業所を退所した方もたまに訪れるほど心地の良い空間になっています。「自分たちで買ったものはほとんどありません。EMの活動を理解してもらえて、協力してくれる地域の方々に感謝ですね。相手の方にとっても、不要なものを私たちが有効活用するので、ありがとうと感謝してくださいます。」と宮川さん。これからも感謝で繋がる地元に根付いた活動を目指しています。