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自分らしさを紡ぐ ご縁が集うカフェcrochê〈クロシェ〉

2018年まで沖縄県内の小学校の教員をしていた米須奈々さん。20年間の教員生活を辞め、カフェ〈crochê〉を運営している。米須さんはクロシェがお客さんにとって「自分らしくいられるための場所」でありたいという。

 
Okinawa LIFE Plus 株式会社 副社長 米須奈々さん
20年間小学校教員を務めた後、起業。現在はOkinawa LIFE Plus 株式会社としてコンドミニアムホテルとカフェ〈crochê〉を運営し、ガーデナーとしてガーデンメンテナンス事業も展開。クロシェではローケーキや発酵ランチを提供し、2 0 2 4 年より新ブランドコンセプト「be yourself」を掲げ活動領域を拡大。教育現場での経験を活し、経営者に寄り添ったコンサルティングやマインドアップナビゲーションを行い、多方面で活動中。

教員からホテル・カフェ経営への転身

夫婦共々ずっと教員をしていました。20年目にさしかかる頃、親の介護や子育てについて、これからの生き方を考えるようになりました。そんな時に北谷町の土地が売りに出されていると聞き、ホテル事業を始めることにしました。キッチンや冷蔵庫を完備した、北谷町で暮らすように泊まることができるコンドミニアムホテルです。事業なんて手がけたことがない元教員2人が無謀ですよね(笑)。夫と二人三脚で始めましたが、立ち上げからオープンまでの数年間は人生の中で一番忙しい時間だったと思います。

ホテルをオープンして2年後、順調に進んでいたところに新型コロナウイルスが流行り始めました。空港は閉鎖するしホテルの予約は90%減少してしまいました。収入がないのに経費は出ていく一方で、通帳を記帳するのが怖い…そんな状態でした。そんな中でも常連さんが応援してくれたおかげで、夫婦二人で何とか続けることができました。

でも、コロナ禍があったことで改めて立ち止まって「考える」ということができたんですよね。「経営するために大切なことって何だろう?」「みんなを守るために私にできることって何だろう?」ということを自分に問い続けました。
厳選されたオーガニックのピーカンナッツにEMを活用し、雑味やえぐみの少ないやさしい味。ピーカンナッツの味を損ねないほんのりとした黒糖の甘味とのバランスが絶妙な〈黄金のナッツ〉。

楽しくて健康に良い店を始めよう!

クロシェは海が近い外国人住宅街にあります。このお店は以前は住居として貸し出していましたが、空いたので店舗にすることにしました。コロナ禍だったので、楽しいことや先が見えることをやらないと気持ちが沈みっぱなしになってしまうから、カフェにするか、物販のお店にするのか業務形態が定まらないまま「楽しいこと・健康に良いことをやる」とだけ決めて改装を始めました。

そうしたらローフードという食のスタイルがあることを教えてもらい、夫婦でローフードマイスターのスクールに通いました。そこでの経験を元に、ローフードのサラダとピーカンナッツをメインにしたお店をすることにしました。〈北谷のピーカンタルト〉は私が試行錯誤の上完成したメインスイーツです。

同じくピーカンナッツを使用して黒糖ピーカンナッツを作ったんですが、それが令和4年の北谷町商工会町産品コンテストで優秀賞を受賞しました。オメガ3脂肪酸をはじめ、栄養豊富なピーカンナッツに波照間産の純黒糖を丁寧に絡めています。たまたまマルシェで(株)EM研究機構の方とお会いしたことで、この黒糖ピーカンナッツにEMを活用して〈黄金(くがに)のナッツ〉としてリニューアルさせました。

EM乳酸菌発酵液キレイやEMてぃだの生塩、EMX GOLDを使うことによって、ピーカンナッツの雑味やえぐみがなくなりました。ピーカンナッツの味を消しすぎない程度に黒糖を絡めるのが一番のポイントです。

また、金曜日と土曜日に黄金のナッツにも使っているEM乳酸菌発酵液キレイを使った10食限定ランチをご提供しています。発酵とローフードで、楽しく・おいしく・健康になっていただければ嬉しいです。

※ローフード(Raw Food)とは、加熱せずに生のまま(もしくは48℃以下の低温で調理)食べる食事法のこと。生で摂取することで、食材に含まれる酵素や栄養素を壊さずに摂り入れることを目的とする。
毎週金・土曜日、各日10食限定のローフード×発酵ランチ。EM乳酸菌発酵液キレイを使って、カラダがよろこぶ素材をたっぷり取り入れた、見た目にも鮮やかなランチプレート。乳酸発酵アドバイザーのE A TPOSITIVE TAMMY 古謝朝美さん監修。
クロシェの内装には、廃材を活用しています。リフォームを担当してくれた(株)kapokさんは沖縄で出る廃材を利用していて、彼らは「旬の廃材」という表現をしますが、「ある場所で使わなくなったものでも、活きる場所は他にある」という想いを持った素敵な会社です。お店の形態が定まらない中でも「大丈夫ですよ、決まるまで待ちますから」と言って心を寄せてくださって、本当にありがたかったです。彼らのお陰で素敵な空間になりました。

このお店をやると決めてから人とのご縁がすごくつながったんですよ。困ったことがあると「僕できますよ」と助けてくれる人が現れたり「こういう業者知ってますよ」と教えてくれる人がいたり…。ホテル事業だけやっていたらつながらなかったご縁が、一気に広がりました。人と人とが損得関係なくつながり合えるって、すごく素晴らしいことだと実感させられましたね。

最初は「ローフードを販売する店」にしようと考えていたんですが、そんなご縁に恵まれたことでコンセプトが変わりました。「人との縁がつながる場所」「人との縁を編みこむ場所」をコンセプトにしようと決めて、名前を〈crochê(クロシェ)〉にしました。クロシェはポルトガル語で「かぎ針編み」という意味です。夫がブラジル生まれなので、何かに名前を付ける時はポルトガル語にしたいと思っていました。
  • 〈北谷のピーカンタルト〉は厳選したオーガニックのピーカンナッツを贅沢に使用。クロシェの看板ロースイーツ。
  • カフェのメインキャラクターであるクロシェちゃん。クロシェちゃんは自分らしく楽しく日々を生きる女の子。

自分らしさをこぼせる場所へ

 
「人と自然」や「ローフード」をテーマにこの3年間はお店をしてきましたが、クロシェの第二章は「自分らしくいることをこぼせる場所」「心が満たされる場所」でありたいと思っています。

というのも、クロシェには商品を買いに来るというよりも、何か話したり相談したりしたくて来る人がとても多かったんです。「話し過ぎたから、ついでに何か買っていくね」って(笑)。それなら、相談しに来る人が相談しやすいような場づくりをしようと思って、クロシェを「あなたらしく生きることを応援する場所」にすると決めたのが2025年です。現在はゑんぴつ堂さんによるグリーフケアカフェやエンディングノートワークショップ、ぽっぷん龍さんによる心の整理をするためのセッションやヒーリングなどにもクロシェを使ってもらっています。

※死別や離別によって深い悲しみを抱えた人々が、悲しみを乗り越えて再び力強く生きていくためのサポートのこと。

クロシェが主催して毎月開催している手話会もその取り組みの一つです。手話会には手話を習っている大学生やろう者の方、手話を教えている方など、手話に興味があれば誰でも参加できます。性別も年代もバラバラだけどみんな自由に手話での会話を楽しんでいます。参加している方が悩みや不安などを共有できる場所にもなっています。手話ができなくても「みんなと交流したい」という気持ちだけでもいいんです。

色んな方がそれぞれの話をしてその人らしく心が満たされて帰っていくのを見るのがすごく嬉しいんですよね。この場所に来て人生が変わっていく人たちがいました。人はそれぞれ不安や悩みを持っていますが、そういう弱さをさらけ出せる場所ってなかなか少ないですよね。でも、悩んでいる内容もそこから選んだ行動も「自分らしいかどうか」という基準で見れば、良いも悪いもないんですよ。失敗したと思っても、その失敗すら自分らしいと思えたら心が軽くなります。

人は誰でも、生きていれば辛いことや苦しいことがあります。辛いことや苦しいことには目を伏せたくなりますが、私自身これまで辛いことがあった時は、しっかりと自分自身と目の前の現象に向き合うようにしてきました。それを丁寧に繰り返していたら、今はこんなに素晴らしいご縁に結ばれて生きています。これからのクロシェでは「自分らしさを思い出して豊かに生きるきっかけになる場所」を提供していきたいと思っています。

黄金のナッツができるまで

 
  • 1.生の有機ピーカンナッツの中から形の良いものを選別する。
  • 2.EM乳酸菌発酵液キレイを入れた水に一晩浸す。
  • 3.低温でじっくり24時間乾燥させる。
  • 4.沖縄県の波照間産純黒糖とEMてぃだの生塩を合わせ、EMX GOLDで溶かし、蜜をつくる。
  • 5.「4」の蜜に「3」のピーカンナッツを加えてからめる。
  • 6.一粒一粒バラバラになるように並べ、再び低温で12時間乾燥させる。
  • 7.ナッツを袋詰めして完成。

crochê(クロシェ)
住所:沖縄県中頭郡北谷町宮城3-231-1 シーサイドタウン17
電話:080-1743-8575
営業日時はインスタグラムで配信
https://www.instagram.com/croche_okinawa/
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