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環境に配慮し、地域に根ざした国産バナナ栽培を目指して

株式会社EM研究機構の直営農場 サンシャインファームは、お子様からご年配の方まで安心して食べられるバナナ栽培を沖縄県で実践しています。EM(有用微生物群 ※通称:EM菌)を使い、農薬、化学肥料、除草剤などを一切使用せずに国産バナナの出荷を行っています。

直営農場サンシャインファームについて

サンシャインファームは、EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾートから車で20分の豊かな自然に囲まれた場所にあります。農薬、化学肥料、除草剤などを一切使用せず、沖縄県北中城村内の約3000坪の農地すべてで有機JAS認証を取得し、EM技術を活用して野菜を栽培しています。

また、 サンシャインファームでは1200羽の鶏を平飼いで飼育しており、抗生物質の投与や鶏舎の消毒を一切せず、EM発酵飼料を与えて育てています。元気に育った鶏たちが生んだ新鮮な健康卵「まなたまご」は、暮らしの発酵ライフスタイルリゾートへ届けられます。

 

EM栽培のバナナ事業への挑戦

EM研究機構では、2019年から環境に負荷をかけない安全でおいしいEM栽培の本格的なバナナ事業を沖縄県で開始。EMの開発者である比嘉照夫(琉球大学 名誉教授)が熱帯果樹の専門家だったこともあり、サンシャインファームではバナナ栽培をしていましたが、大きい台風が来ると倒れてしまい安定生産をすることができていませんでした。

また沖縄県に適した品種の選定および有機栽培におけるバナナの栽培方法も確立がされていませんでした。沖縄県で育つバナナとして島バナナが有名ですが、病気になりやすいため、生産が安定しません。風味が豊かなバナナの中から、沖縄の気候に適した品種を選定しました。また、自分たちで一から施肥設定などの試験を重ねていきました。日々、バナナを観察することで、次第に栽培や管理方法の理解が深まり、バナナの生長も徐々に良くなっていきました。

 

バナナ栽培のこだわり

バナナが健康でおいしく育つのに必要なのはやはり土づくりです。具体的な方法としては、まずはじめに圃場の整流処理を行います。そして、農場や北中城村植物資源化ヤードから出てくるEMで処理させた植物残渣と自家製ボカシⅡ型や鶏糞を定期的に散布します。その後にEM海水活性液や光合成細菌を散布することで、土壌が健康になり、森のような土になります。

バナナは同じ遺伝子を持つ株で増えるため、一旦病気が発生すると致命的な打撃を受けやすい作物です。多くの微生物を定着させた健康な土壌で栽培することで病害虫に負けない作物ができます。バナナを植付けする際には、事前に植付け穴にボカシⅡ型、枯葉などの植物残渣、炭とEM海水活性液を混ぜた土を作っておくことで、バナナの根の張りをより良くする効果をもたらせます。

※整流処理とはEM処理した炭で圃場全体を取り囲み、EMに適した環境にする処理
 

持続可能な国産バナナ栽培に向けて

日本は世界有数のバナナ消費国ですが、ほぼ輸入に頼っており、国内で栽培されているバナナはわずか0.1 %以下と言われています。

バナナは熱帯植物であり、露地で栽培する場合は亜熱帯気候の鹿児島、沖縄に栽培が限定されるからです。(それ以外の地域でもハウスでの加温や地熱などを活用して栽培しているところもあります。)

しかしながら一般的にスーパーで販売されているフィリピンなどの輸入バナナは、農薬や除草剤散布の問題が指摘されており、バナナの安全性だけではなく近隣住民およびバナナの作業員の方々の健康被害への問題が取り沙汰されています。

EM研究機構では、お子様からご年配の方々まで安心して食べることができるバナナ栽培を目指し、貴重な国産バナナを有機かつEMで栽培しています。環境を汚さず、生態系が改善されるバナナ栽培をすることが可能です。

バナナ栽培の方法がだんだん分かるようになり、国産バナナをもっと地域に広げていくため、北中城村に畑を持っている農家さんと協力し、栽培試験なども行なっています。今後は栽培面積を沖縄県内に広げ、より多くの方々にこのおいしいバナナを食べて喜んでもらえたら嬉しく思います。


 
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